【非エロゲレビュー】Summer Pockets【ネタバレ有】

先日発売したKeyの新作PCゲーム、「Summer Pockets」。

 

発売日に4つ買ったのですが、ヴァイスの地区大会が重なった都合上なかなかプレイできずにいたのですが。

今日ようやく、メインルート全てクリアしましたー!

すごくいいゲームで、この感動・あるいは感じたことをどうしても文章にしたかったので、特別枠として久しぶりにゲームレビューを書いてみました。

一部の項目は多大なるネタバレもありますので、そのあたり覚悟の上でご覧下さい。

このゲームの評価は5/5です。

 

Summer Pocketsってどんなお話?

鳥白島(とりしろじま)という島を舞台に、本土から訪れた主人公・鷹原羽依里(たかはら・はいり)が島での日常に触れていくお話です。初代ポケモンのような、「ひと夏の変わった冒険」に近いコンセプトですね。自らを「傷ついた渡り鳥」と称する羽依里は、島の人々と交流を重ねるうちに、夏休みの終わりまでに何かを感じ、見つけていきます。

ヒロイン紹介

鳴瀬しろは (なるせ・しろは)

島にやってきた主人公が最初に出会うヒロイン。島ではやや孤立しているおとなしい少女ですが、島のみんなと仲が悪いというわけではなさそうです。 スイカバーが大好物で、スイカバーのためなら大体のことはやってのけます。原画はNa-Ga

空門蒼 (そらかど・あお)

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巫女の家系の少女。人当たりがよく、愉快な性格でプレイヤーを楽しませてくれます。駄菓子屋でバイトをし、子供からは「師匠」と慕われる彼女ですが、かなりむっつりスケベです。また、道端だろうと木の上だろうと熟睡してしまうという特徴があります。原画は和泉つばす。

久島鴎 (くしま・かもめ)

 常にスーツケースを携えている、島外から来た少女。古い地図を片手に、子供のころに見つけた宝物を探しているようです。スーツケースの中身と宝物の正体は秘密の模様。原画はNa-Ga

ヴェンダース (つむぎ・ヴェンダース)

 ドイツ系ハーフの少女。「むぎゅ」が口癖の、やりたいことを探している少女。どうやら島民の前にも姿を見せることはほとんどなく、レアキャラ扱いされている模様。ぬいぐるみが大好きで、島に漂着したぬいぐるみを集めている。原画はふむゆん。

 

ミニゲーム・収集要素

Keyおなじみのミニゲームには「卓球ゲーム」と「島モンファイト」の2種類があります。

卓球ゲームは、天善(島の仲間)が打ってくる摩訶不思議な玉をクリックして打ち返すというシンプルなもの。最初は普通の玉ですが、一定数打ち返して天善のテンションがMAXになると変化球が飛んできます。コンボをつないで得点を伸ばすことが目標になります。

島モンファイトは、島のエサ場に仕掛けたエサでゲットした生き物たちでオート進行の対戦を行うもの。エサは特定の対戦相手に勝利したり、ゲームのシナリオ内で入手できます。よりよいエサをよりよいエサ場に仕掛けてレアな生き物をゲットし、島の頂点に立つことが目標となります。

収集要素としては「レコード」というものがあり、ヒロインルートクリアや共通ルートの日常会話の選択肢次第で得られるレコードもあれば、ミニゲームで特定の困難な条件を達成して得られるものまで200種類のレコードが存在します。これを集めるだけでも相当やりこみがいがあります。

ここより下はネタバレ満載項目です!

もしここで切り上げる方がいましたら、ルートの順番としては

しろは→紬→鴎→蒼のほうがシナリオを楽しみやすいと思われます。

ぜひ楽しい夏をお過ごしください。

ネタバレ上等!という方はこのまま下までスクロールしてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

よろしいですか?では…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

個別ルート

要約に際して若干正確性に難がありますがそこはごめんなさい。

全てのルートで羽依里が泳ぐことにトラウマを抱いていることが提示されます。

しろはルート

実はしろはには未来予知の力があり、彼女は自らの死が今年の夏に訪れることを知っていました。その未来とは、赤い光が水面に漂っている光景でした(彼女が水泳の練習をしていたのはそのため)。その光景は8月21日の海の祭り。祭りにおいて、しろはが祈りをささげる担い手の役を避けられないと伝えられた羽依里は、かりそめの婚姻を交わすことで親族としてしろはのそばに立つことを決意します。

無事に祭りは終わるのですがその直後に大雨で海が荒れ、しろはと羽依里は船に乗り込んだ子どもを助けるために船を追いかけます。その子を確保した矢先、海に転落してしまうしろは。しかし、羽依里はトラウマを克服することでしろはを救出。後日、島を去る羽依里としろははお互いに想いを告白して物語は幕を閉じます。

ここで提示される謎に、「時の編み人」というワード、そして橘の木が一本立つ草原になぜかいたうみちゃんがあります。

 

このルートは比較的シンプルでこれといった泣き所はありません。僕も最初にこのルートをやって少々拍子抜けしましたが、むしろひと夏の出会いならこれぐらいあっさりしているほうがいいかな、とも思いました。

このルートが後に超重要になるのですが、それは後述します。

蒼ルート

ある日羽依里は、夜の山で独り不思議な蝶と触れ合う蒼の姿を目撃します。翌日、そのことを問いただすと、蒼は羽依里を島の診療所へと案内します。

実は蒼には「藍」という双子の姉がおり、家出をした蒼を探す際の事故で10年間眠ったままになっていました。彼女を目覚めさせる鍵は「七影蝶」と呼ばれる、七色の蝶の姿をした死者の記憶にありました。

本来空門の一族は、「迷い橘」と呼ばれる木が花を咲かせる間、そこへ七影蝶を導くお役目を担っています。蒼はその立場を利用して蝶に触れ、藍の体から抜け落ちてしまった記憶を探していました。ただし七影蝶に触れると、他人から得られる記憶を整理するために睡眠時間が伸びてしまうため、蒼が寝ている時間は徐々に長くなっていきます。

数日後、藍の容体が急変し蒼は一夜で大量の蝶に触れるという暴挙に出てしまいます。幸いなことに藍の記憶を見つけることは出来たのですが、今度は蒼が眠り姫となってしまいます。蒼の記憶を持つ七影蝶を、羽依里は何とか見つけ出しますが、既に橘の花は散った後。蒼の記憶は姿を消してしまいました。羽依里は眠り続ける蒼の記憶を見つけ出すために蒼のお役目を引き受け、夏が来るたびに蝶を導くのでした。

このルートでは、他のルートで姿を見せる蝶や謎の草原の正体について説明されています。

 

唯一ヒロインとの事後がそれとなく示されるルートです。鍵作品ではそういう話はあまりなかったので若干「らしくないな」とは思いました。

一方全体を通じての話の流れは重めで、「誰かを大切に思う気持ち」が強く示されたシナリオだったので、そこは鍵作品として十分な質を持っていたと思います。藍というキャラクターも魅力的ではあったので、このルートでしか見ることができないのは少々惜しいと感じました。

鴎ルート

宝箱の鍵を見つけ、中に入っていた地図をもとに宝物を探す二人。「宝物は幼いころに仲間と見つけた海賊船」と鴎は語ります。海賊船を探す道中で、羽依里は不思議な既視感に襲われます。それは、鴎の語った幼少期の冒険譚がまるで自分の体験のように感じられたこと。そんな羽依里の戸惑いをよそに二人は冒険を続け、とうとう目的地にたどり着きます。しかしそこにあったのは古い海賊船ではなく、せいぜいが10年程前の普通の船でした。さらにそれを見た鴎は、来る途中の洞窟で無くしたスーツケースを探し出すように羽依里に言って、姿を消してしまいました。

後日、島の仲間の協力を得てスーツケースを見つけた羽依里。中には「ひげ猫団の冒険」という絵本が入っていました。それを読んだ羽依里は、既視感を覚えたのは自分がかつてこの絵本を読んだから、ということに気づきます。そして鴎の手がかりを得るため、以前鴎が滞在していると言っていた家を探し出し、スーツケースを携えて訪れます。

そこにいたのは鴎ではなく、鴎の母親である鷺(さぎ)という女性でした。そして彼女の口から、「ひげ猫団の冒険」は鴎をモチーフにして自分が描いた絵本であること、それを実現しようと鴎がこの島で活動していたこと、鴎は2年前からフィンランドの病院にいることが語られます。その話を聞き、かつての「鴎」へのファンレターを見た羽依里は鴎の夢を実現させようと、島の仲間と共に動き出します。

ある晩、作業中の羽依里の元に鴎が訪れます。羽依里とキスを交わした鴎は「遠いところへ行く」と言って姿を消してしまいます。実は鴎は夏休みが始まる前に亡くなっていて、島に現れた鴎はスーツケースに宿る想いが実体化したものだったのです。

鴎のファンレターを辿って羽依里が出した招待状。それを受け取った人々が船に集まる場面で物語は終わります。

ここでは物語自体の謎はあまり存在しませんが、七影蝶がどんな力を持つのか、鴎という存在はいったいなんなのかという部分が示されています。

 

全編を通して、他のルートよりもアクティブな描写が多いせいか心がワクワクするお話でした。またミスリードの仕方も上手でしたね。鴎の回想シーンに「タカ」なんて名前の少年が出てくるせいで「羽依里も昔一緒に冒険してたのか!」と勝手に納得してしまいました。ただ、鴎が既に死んでいるというのはショックでしたね。紬ルートでは比較的顔を出すキャラだっただけに、「もう死んでいるのか…」とちょっと切ない気持ちになったりしました。

あとたぶん、唯一のバッドエンド持ちルートですかね?あまり好きではありませんでしたが。

紬ルート

「やりたいことを見つける」という紬に付き合う羽依里と静玖(しずく、紬の親友)。「夏が終わったら二度と会うことはない、時間がない」と語る紬に対して、2人は自分たちの時間を全て捧げることを約束します。羽依里と紬は恋人になり、静玖も交えた楽しい日々が続きますがある日、羽依里は祖母の蔵の中から一枚の写真を見つけてしまいます。それはとても古く、しかしあまりにも紬に似た少女の写真。

その後、紬は少しずつ時間に遅刻するようになり、ある日突然姿を消しました。写真の屋敷に何かあるかもと考えた羽依里たちは、その屋敷で「ツムギ・ヴェンダース」という人物の日記を見つけます。髪の色でうまく島になじめないこと、羽依里の祖母が親しくしてくれたこと、そして恋に落ちて駆け落ちを決意したこと。色々なことが書かれている日記でしたが、「駆け落ち」の後に、誰かの手によって日記が書かれていたのです。「ツムギ」が忘れられないように代わりになろうとする、誰かによって。

日記を回収して灯台に戻った羽依里。そこで彼は不思議な空間に迷いこみます。上がっても下がっても、どこまでも終わりがない灯台。そんな場所で彼が出会ったのは、写真の「ツムギ」でした。自らを「神隠しに遭った」と語る彼女は、自身がそこに囚われた理由を「決断できなかったから」と語り、出口へ向かう羽依里を見送ります。

その夜、代わりとしての役目が終わったからツムギの元へと帰らなくてはいけない、と語る紬。別れまでに残された時間は一週間。そこで羽依里は静玖と共に、これから毎年起こり得ただろうイベントを毎日一生分やっていくことにします。あっという間に過ぎていくイベントだらけの日々。最後に待っていたのは、紬の一生分の誕生日パーティーでした。島のみんなが作ってくれたキャンドルが灯台から秘密基地までの道を彩る中、紬はその姿を消すのでした。羽依里の繋がれた手に残っていたのは、くまのぬいぐるみでした。

ここで示される謎は、「橘の木がある空間の作用」ですかね?

 

このルートが体感で一番長く感じました。シリアスパートが余り多くないだけに、余計に長く感じました。

紬と静玖のどちらもが、他のルートでは全く姿を見せないのでこのルートに詰め込んだのかもしれませんが、もう少しバランスよく構成してほしかったというのが本音です。紬は告白を経ての変化があまりないキャラだったので。

特に静玖なんてなかなか見ないキャラですからね。天善の反応も込みで、出番が少ないのはあまりに惜しい…。

ラストシーンはとてもよかったです。ぬいぐるみを手に、キャンドルの道で立ち尽くす羽依里は少しうるっときてしまいました。

最終ルートまでのタイトル画面変化について

各ヒロインのルートをクリアするたびに、タイトル画面からヒロインが消えていきます。

また、2人目をクリアした段階で「START」が「RESTART」になっています。なぜなのかはこの後でわかります。

 

最終シナリオ1「××××」

最終シナリオ1、その名は「ALKA」。

通常STARTにおいて、羽依里ははとこの「うみ」という女の子と滞在しています。RESTARTのたびに、うみちゃんは口調が幼く、引っ込み思案になっていくのです。

また、上手だったチャーハンも下手になっていきます。

 

そして、ALKAでは羽依里が島を訪れるシーンから再び始まります。今までのルートよりもさらに幼さを増したうみ。彼女は羽依里を「おとーさん」と呼び、一緒に出掛けたがります。ラジオ体操に行ったり、チャーハンを作って採点されたり。

ある日、羽依里が夜の散歩に行ったのを追いかけていなくなったうみ。ようやく見つけた彼女から、「わたしもにげた、でももうにげたくない」と言われた羽依里は、うみのために何かしてあげたいと思います。母親を早くに亡くしていたうみは「おかーさんとやりたかったことがいっぱいある」と言い、羽依里はそれをかなえるべく島の住民に「うみの母親役をやってくれないか」と頼みこみます。みんなが適性の問題で母親役に向かず上手くいかないなか、その依頼をしろはが引き受けてくれます。

ところが人見知り同士がそう上手くいくわけもなく、ぎこちない空気に。何とかしようと考えた羽依里は、「うみのやりたいこと」を知るために「魔法の日記帳」をうみに与えます。書いたことがなんでも起こる日記帳、という説明を信じたうみは喜んでいろんなことを書き連ねます。羽依里としろははそれを見ながら、時には友人たちの手を借りつつうみの希望をかなえていきます。

 

しかしここで羽依里はあることに気づきます。それは、天気がうみの書いたとおりになっているということ。そして、しろはがそのことを聞いて顔色を変え、うみとの接触を断つようになってしまいます。「おかーさんにあいたい」と、悲しげに過ごすうみ。ふと、「これがさいごのなつだから」と呟くうみの手には写真がありました。

 

羽依里が見せてもらったその写真に写っていたのは、

 

抱き合う自分としろは、そして島の仲間たちでした。

(しろはルートの最後のCGです)

 

ここで羽依里は確信を抱きながらもうみを問いただすと、うみはこう答えました。

 

「おかーさんに、あいにきたの。―みらいから」と。

 

うみには「心だけを過去に戻す」という能力(タイムリープ的?)がありましたが、ある時それが暴走して10年前に来てしまいました。そのきっかけは、若いころの両親の写った写真を父親に取り上げられそうになって逃げてきたこと、母親に会いたいと願ったこと。そうしたら、目の前に不思議な蝶がいたこと。

 

この時代に来てから、何度も何度も夏を繰り返したとうみは語ります。そのたびに、何かを失っていったとも。

 

中盤はしろはルートをそのままなぞった展開になります。

 

祭りが終わったのち、うみの幼児対抗がじわじわと進んでいきます。そしてある日、羽依里はうみの存在が忘れられつつあることに気づくのです。

みんながうみの存在を忘れていきました。それと同時に、うみの幼児退行も激しくなっていき、ついにはしろはも羽依里もうみのことを忘れていきました。

 

しかし、二人は花火を見る中で思い出しました。大切な三人目の存在を。わずかに得られた家族の時間。そして、花火の終わりと共に、うみの存在はその時代から消え去りました。

 

形ない存在となっても、うみは二人の行く末をずっと見守っていました。同居・妊娠・出産…。けれど、幸せは長くは続きません。しろははある日、うみの持つ能力を「予知」してしまいます。うみにそんな力を持たせまいと力を尽くすあまり、しろははうみを出産するど同時に亡くなってしまいます。そしてうみの見ている光景は巻き戻り、羽依里が島を訪れた夏へと遡り、また同じ結末を繰り返します。そこでうみは気づきました。未来が無限に分岐するにも関わらず結末が同じなのは、しろはの能力が自分と同じ「心だけ過去に戻る力」だから、その力をなくすことができればしろはは死ななくて済むと。そしてうみは、もっと過去へと遡っていきます。「誰か」の力を借りて、七影蝶となったみんなの記憶の力を借りて。

 

今までの不思議要素(記憶を持つ七影蝶、忘れ橘の空間)がまとめられて生かされるルート。母としてのしろはの貫禄と成長がすばらしいです。

内容的にCLANNADと比較したくなりますけど、主軸に置かれている人物の立場が異なるので比べるのは難しいですね。個人的にはしろは、うみ、羽依里の三者にバランス良く感情が移入できるこちらが好きです。

しろはルートの正史として存在するルートって感じですかね?正直しろはルートが普通だっただけにかなり意外性のある展開に度肝抜かれました。最後のあたり、花火のシーンや家族写真のシーンは涙がぼろぼろこぼれてきました。というかこれ書いてる今も泣いてます。

先述したRESTARTはプレイヤーではなく、うみちゃんにとってだったわけですね。「あーっ!」と叫びたくなるような要素が満載の良シナリオでした。

そしてここで終わりかと思った矢先に待ち受けたのが最後のシナリオでした。

 

最終シナリオ2「××××××」

本当の終わりのシナリオ、「Pocket」。

鳥白島で目を覚ました少女。鳴海家の鶏小屋で発見されたその少女は、記憶喪失でした。船に乗れず島から出ることができない少女の身柄を預かったのは、鳴瀬小鳩という老人とその孫、「しろは」という幼い少女でした。

一か月前に両親を亡くした少女を元気づけるため、記憶喪失の彼女は「七海」という名を得て、しろは父が作っていたチャーハンを作るために奮闘します。

 

ここまで盛大にネタバレしておいてなんですが…

ここから先、どうなるかは自分の目で確かめてください。

伏線は全て説明しましたから、後はこの感動をその目と耳で味わってください。

 

CG見るたびに泣いてました。しろはという母がどれだけ強く娘を想っていたか。羽未という娘がどれだけ優しく母を想っていたか。その絆と愛情に圧倒されるシナリオでした。

 

その他ネタバレ要素

・実は島モンファイトにはエンディングが存在します。(小鳩翁を倒して出現する藍を倒すとエンディングテーマが流れるので、エンディング付きシナリオと認識しています。)

チュートリアルでうみちゃんを倒すと、一気にランキング10位からスタートし、うみちゃんとの対戦ではパワーアップした手持ちを使ってきます。

 

総括

正直体験版をやった時点では、散文的かつ主人公の性格がはっきりしないこともあって期待薄でした。しかしながら、各ルートにちりばめられた謎を回収する手際の良さ、シナリオにおけるヒロインたちの魅力、さわやかで軽快な音楽、そして最終シナリオにおける怒涛の感動を踏まえると、麻枝のいうような「Keyとしてのブランドを背負う作品」にふさわしいと思います。個人的に歴代鍵作品の中で1,2位を争うクオリティだと感じました。Keyらしさがよく出たこの作品、少しでも感動的なゲームをやりたい人には是非プレイしてほしい作品です。

 

最後まで読んでくださった人、このような駄文長文にお付き合いいただきありがとうございました。